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生まれた時からア・ラ・モード

シティーボーイ解体新書

少し前の話だけれど、随分と「シティボーイ」という単語を耳にした。
 
POPEYEリニューアル後の2012年春から始まり、感覚値では2013年の冬頃まで日本の流行を独占するかのような圧倒的な印象だったのに、いざブームからトレンドに昇華するかと言ったタイミングで急に勢いが衰えたように感じる。大流行とは裏腹に、シティーボーイは漠然としたイメージの中で一種の概念的に語られてきたが、定義付けは行われなかった。
 
何故だろうか。
 
 
彼らは記号的な被服(丸眼鏡や白靴下)やスタイル(中目黒1LDKに代表される)によってシティーボーイであると見なされ、パーソナリティによるものではなかった。これはシティボーイの格好をしている(と他者から認識される)マジョリティはシティーボーイ風コスプレをした何者かであり、多くの場合はコスチュームが故に誇張され歪められたステレオタイプを借用していただけに過ぎない。
 
本来のシティーボーイ達はテンプレートライクでマニュアル化された「シティーボーイ風ファッション」の中に埋没してしまったのだろうか。もしくはシティーボーイ風ファッションを意図的に回避しており、その回避した姿こそが本来のシティーボーイの姿だとも考えられる。
 
果たしてシティボーイとは何なのだろうか。
 
巷では「自分がシティーボーイかわからない」と言った子猫ちゃんの声や「シティーボーイ」になりたいのに進路がわからず困っているキッズ達も大勢いるだろう。
でも安心して欲しい。この記事を読めば、赤ペン先生ライクに答え合わせが完璧に可能である。
 
今から「都会的な良い子ちゃん」であり「お坊ちゃん」風の洋服を身に纏うという行為を奪ったフェイク野郎からシティーボーイを取り戻すため、この記事では「シティーボーイ」という単語を再考・定義付けする。これはボクとアナタの公民権運動である。
 
※ポパイを読んでいた時期が一年以上前なので現状のシティーボーイが僕の言うシティーボーイと乖離していたら「時代遅れ〜プププ」と思って読み流して下さい。
※PCの奥底から殴り書きの文章を発掘して加筆・修正したので、辻褄が合わない箇所があるかもしれませんが、気のせいです。
ビリー・ジョエルのアップタウンガールと松任谷由実ダウンタウンボーイでも聴きながら読んで頂ければ。
 

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シティーボーイ5つの条件
 
 
【条件1】
City:シティー生まれシティー育ち
 
 
なんせ「シティーボーイ」だから、シティーに住んでいるのは必須条件だろう。残念ながら田舎者は即失格である。
 
問題は
a. 何を持ってシティーと定義するか
b. 生まれも育ちもシティーであるべきか
の2点である。
 
a. 何を持ってシティーと定義するか
 
シティーとは翻訳すれば都市や都会である。cityの語源であるcivitasは、ラテン語で都市や国家といった市民政治共同体と市民権を意味する。古代ギリシアにおけるポリスの成立からもわかるように、civitasはラテン語で市民を表す「civic」の語源でもある。つまりシティーとは人口の多少が一つの目安になると考えられる。では、メガロポリス級100万人都市であれば無条件にシティーであると定義できるだろうか。
 
参考:日本の市の人口順位
0 東京都 特別区部 8,949,447 9,135,129 +2.07 特別区 2014年8月1日
1 神奈川県 横浜市 3,689,603 3,709,686 +0.54 政令指定都市 2014年8月1日
2 大阪府 大阪市 2,666,371 2,685,481 +0.72 政令指定都市 2014年8月1日
3 愛知県 名古屋市 2,263,907 2,275,824 +0.53 政令指定都市 2014年8月1日
4 北海道 札幌市 1,914,434 1,933,787 +1.01 政令指定都市 2014年6月30日
5 兵庫県 神戸市 1,544,873 1,538,267 -0.43 政令指定都市 2014年8月1日
6 京都府 京都市 1,474,473 1,469,848 -0.31 政令指定都市 2014年8月1日
7 福岡県 福岡市 1,463,826 1,518,440 +3.73 政令指定都市 2014年9月1日
8 神奈川県 川崎市 1,425,678 1,459,796 +2.39 政令指定都市 2014年8月1日
9 埼玉県 さいたま市 1,222,910 1,250,928 +2.29 政令指定都市 2014年8月1日
10 広島県 広島市 1,174,209 1,185,243 +0.94 政令指定都市 2014年8月1日
11 宮城県 仙台市 1,045,903 1,073,058 +2.60 政令指定都市 2014年9月1日
12 福岡県 北九州市 977,288 963,337 -1.43 政令指定都市 2014年9月1日
13 千葉県 千葉市 962,130 965,480 +0.35 政令指定都市 2014年8月1日
1 東京都 世田谷区 878,056 898,007 +2.27 特別区 2014年8月1日
※出典:国勢調査(2010)
 
上記が日本のシティーである。リストから漏れてたらアウト
 
これは都市圏単位の順位ではないので仮にリストから漏れていたとしても、政令指定都市の市街地近辺出身ならセーフな可能性は残る。また、この理論ではジャカルタやデリー出身のシティーボーイはニューヨーク・キッズよりもアーバンでイケてるって事になってしまう。
 
やはり人口だけではなく文化の成熟度といったあらゆる側面からシティーについて考慮する必要性はあるのだが、この議論を重ねてもシティーボーイの実態に辿り着くまでに博士号を3つぐらい取得する必要性に迫られるので、世界ナンバーワンの都市圏である東京に話を絞ってすすめたいと思う。
 
※ちなみに、英語で"The City"と言えばニューヨークのことを意味します。セックス・アンド・ザ・シティってそういう事だったんですよ。お友達に自慢げに話してみましょう。
 
一言で東京と言っても、メトロポリタンといった趣の港区や中央区から、ジブリワールドな檜原村まで多くの地域が存在する。ではシティーボーイのモデルケースと成り得る居住地は何処だろうか。
 
私の考えでは、城南地域グルコサミンでおなじみの世田谷区と目黒区を代表に、武蔵野市とか横浜市青葉区といった教育水準高めのエリア)がベタではあるが妥当ではないかと考える。世田谷区は東京都で一位だしね。
 
具体的なイメージとしては「池尻大橋や祐天寺あたりが実家で中目黒までは歩いて行けるから適当な格好するけれど、渋谷には電車乗って行くから多少お洒落するかな」こんな感覚を持つことが望ましい。
 
マツコ・デラックスが嫌いなことで有名な田園都市線の池尻大橋〜用賀あたりの出身であれば「中学生の頃から駒沢公園に行ってバスケとスケボーするのは自然でした」とか、東横線の代官山〜田園調布あたりの出身ならば「休日は代官山のツタヤまで良く犬の散歩がてら行ってますね」って類の地方在住者を発狂させる台詞を簡単に言えるので、とっても「シティ」だなと思う。
 
b. 生まれも育ちもシティーであるべきか
 
ド田舎育ちの少年が大学進学を機に上京しシティーライフを満喫しているとしよう。残念だが彼は偽物のシティーボーイである。いくらイケメンだろうと、いくらオシャレだろうと、この決定を覆す事は出来ない。人生諦めも肝心である。
 
もちろん反論もあるだろう。例えば「那覇出身で国際通りを拠点に米軍基地のクラブとかに潜り込んでストリートに生きてきたオレっち琉球大ボーイ」みたいな人である。
何を持ってシティーでないか(対義語であるカントリー=田舎ではない)とするかは相当に悩ましい。県庁所在地付近で暮らしてきた人は「都会っ子」としての矜持があるだろう。議論の余地は残る。
 
また最もわかりやすい例外として挙げられるは「湘南生まれ」である。SHO-NAN、その言葉の響きだけでシティボーイ大学のAO入試なら一発合格しそう。湘南という水戸黄門の紋所があれば、大船だろうと彼らは許されるのだ。
 
更に海外に何年間か居た帰国子女は、シティボーイの上位互換である「インターナショナルシティーボーイ」になれる素質も持っている。特に英語が全く話せなくても問題ない。
 
結論1:神パンチライン「東京生まれ HIPHOP育ち 悪そうな奴は大体友達」で有名なZEEBRAさんは東京都港区出身でアメリカにテニス留学してたので「インターナショナルシティボーイ」の条件に完全に一致
 
 
【条件2】
Boy:ボーイケンとは同意見
 

次に考えるべきは、ボーイの部分。ジェンダー論はさておき男性が望ましい。先程と同様に考えるとBoyの語源は「男の従者」であり、イギリスはコモンローによって1969年まで21歳が成人年齢だったので、key stage 4(GCSE)を修了する16歳から21歳が良い感じで「ボーイ」だと言えるだろう。
 
しかし日本の教育事情を顧みると、大学進学率は50%を超えており、概ね高校2年生の後半以降は大学受験のせいで遊ぶ暇もないし、やっと大学に入ったと思っても3回生の冬から短くても4月までは就活という慣習に則ったダサい髪型+ダサいスーツを着なくちゃいけない罰ゲームが待ち構えており、ボーイでいられる期間は極端に短い。
 
そもそも受験だ就活だと騒ぐ生き様は、なんだかシティボーイ感がしないものだ。私学の附属校からエレベーター式で優雅に大学へ内部進学して、親のコネか教授の推薦でも使って就活をマッハで終わらせたりしないと、貴重なボーイ・タイムを無駄に浪費してしまう。結婚したらパパになっちゃうし、とにかく一分一秒でも大切にボーイ時代を生きる覚悟が必要である。
 
キッズでもチャイルドでもジュニアでもジェントルマンでもない、ボーイ。ここは大目に大学生を中心に高校生から大学院博士課程修了最低年数(大卒でいう社会人5年目)までと定義しても良いのではないだろうか。30を越えてボーイと自称するのは、30過ぎの女子会に通じるネーミングとしての辛さがある。 
 
つまり、ボーイと名乗れるのは16歳〜27歳という11年間
 
結論2:16歳から27歳のZEEBRAさんは「シティーボーイ」の条件に完全に一致
 
 
【条件3】
アカデミック・バックグラウンド:カバンなら置きっ放してきた高校に

 
そもそもシティボーイはアイビーやプレッピーの影響抜きには語れない。必然的にカレッジカルチャーがベースになっているので、残念ながら「おバカさんお断り」の厳しい世界である。
シティーボーイにはある程度の教養とインテリジェンスが求められており、偏差値的に低い学校は排他するクローズド・コミュニティなのである。
 
具体的な例を挙げるまでもなく、早慶上智とMARCH(特にキリスト教系の青山学院と立教)がモデル校になる。オツムがスマートで苦労せず東大(駒場・本郷どちらも理想的なシティボーイキャンパス)に入れれば言う事は無い。
が、大抵そうもいかないし「やはり私学のほうが(アイビーリーグ的な意味でも)シティーボーイっぽい」事にしておく。ここまでは余程の学歴厨でもなければ異論を唱える者はいないだろう。(上記に美大や医大あたりも包括される。関関同立とかもね)
 
さて、ここで突然だが若き日の皇太子殿下の御写真を見てみよう。
 

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(c) 1957 Kyodo News
 
そう、凄まじいシティボーイっぷりである。チルデンニットが似合い過ぎてクラクラする。まさに圧倒的なシティーボーイ力。流石クラウンプリンスと言わざるを得ない。His Majesty the Emperor’s Boy。もはや国民の象徴っていうかシティーボーイの象徴である。
 
あんまりこのテの話を続けると怖い人に怒られそうな気がするのでやめておくが、とにかく皇太子殿下のスーパーシティーボーイパワーによって、曖昧な判定だった学歴のボーダーラインは「学習院から成城や成蹊、明治学院あたりまで」と瞬間的に決定されたのである。異議なし。
 
まぁ家のパロメータが極端に高く「パパが石油王」「遺産で8代遊んで暮らせるぜ!」ってな具合でバグみたいな恵まれ方をしている場合に限っては(交友関係を考えると非常に厳しいとは思うが)日東駒専あたりもギリギリで許容範囲なのかもしれないが、シティーボーイとして生きることが難しい環境下に置かれてしまう為、どれだけ資産家であれ高卒は認められない。(特例を除く)
 
大学の専攻は「哲学」や「建築」など洋書をデイリーに嗜む分野だと、どことなくインテリジェンスな香りが漂ってくると世間では認識されているようだが、シティーボーイにとっては重要な問題でない。
大切なのは楽に単位を取得できる学部か否か。それだけ。建築については私が思うところ多すぎて罵詈雑言のスプラッシュマウンテンみたいな記事になってしまうので、あえて触れないでおく。
 
さて、最後の問題は専門学校に対する扱いである。常識的に考えたらダメに決まっている。審議の対象にすらならない。特に某文化服装学院スチューデントがいっちょまえに「アタシ専門だけど下手な大卒より頭いいですけど何か?」ってな謎の自信に満ちたオーラ全開な態度ときたら、ねぇ。
だが身内に甘いファッション村の住民に「いや最低でも大卒でしょ。出来れば修士は欲しい」と言ったところで村八分にされるのは目に見えてるので「お好きに名乗れば?どうぞ!」である。
 
※社会人における就職先等は割愛。サラリーメンと呼ばれるスーツを着た社会の歯車へと学生からジョブチェンジする際、私服に執着しなくなる現象が頻繁に見られる。大人の階段のーぼるー♪
 
結論3:慶応義塾に幼稚舎から居たZEEBRAさんは「シティーボーイ」の条件に完全に一致
 
※ジブさんは正確に言えば小卒だけど特例だからオッケー。
 
 
【条件4】
ファミリー・バックグラウンド:マジ親に迷惑かけた本当に
 

条件1〜3にを可能にするのは、財力。お金である。もしくはママンとパパンのビッグラブによって資産をカヴァーするスイートな家庭環境が求められる。シティーボーイは帝王学の亜種だから、貧乏人NG。革命家よ立ち上がれ!インテリゲンチャを殺せ!
 
とにかくシティーボーイにはお金がかかりる。必要なお金はお小遣いとして貰い、お洒落なカフェで本当の小遣い稼ぎにバイトする。そんな世間から反感を買うようなバブリーな金銭感覚でなければシティボーイはならない。これにケチつけるヤツは嫉妬してるだけよ♡
 
ホンモノのシティボーイっぽい家庭環境とは「母親のお下がりのSAABに乗ってる」コレである。ちょっと80sな価値観が入ってる気もするけれど、車が乗れないのはもちろん論外。シティーボーイは海へ山へレジャーに訪れるものである。
 
小さい頃はピアノを習っていて、家族旅行で海外に良く行った。こういった家庭環境が「マックブック使ってDJ初めました!」とか「彼女とハワイなう(^o^)」みたいな文化的バックボーンとなりクソガキを量産する大事な礎となるのだ。
 
そう、シティーボーイは自覚的な排他主義であり差別を肯定しなければならない立場にある。
 
結論4:義父は建築家の坂倉竹之助、父方の祖父は建築家の坂倉準三、曾祖父は文化学院創立者の西村伊作、母方の祖父は実業家の横井英樹ZEEBRAさんは「シティボーイ」の条件に完全に一致
 
 
【条件5】
アティチュード:ぜってぇ誰も真似できねぇ俺のスタイル
 
 
洋服はあくまでも日々を彩るものであり、生活の主ではない。あくまで副菜。アパレルに人生を実行支配されている事を恥ずべきだ。
だがファッション村の住人はこの観点がゴッソリ抜け落ちている。今時お洋服に拘るほどダサい事はないことを可哀想なことに未だ理解できてない。
 
シティーボーイファッションの理屈はこう。モデルとなるシティーボーイを構成する洋服には、全て必然性がある。
 
 
★シチーボウイのコーヂネート★
 
アウター:ダッフルコート
トップス:丸首ニット
インナー:ボタンダウンシャツ
パンツ:クロップドのスラックス
シューズ:ローファー
 
 
上記は、写真を貼らずしても理解して頂けるであろう典型的なシティーボーイ風ファッションである。これが如何なるストーリーによって正当化されるかを書き記す。
 
  • ダッフルコート:高校の時に制服の上に着ていたもの。当然ブレザーの上に着るからロング丈でルーズフィット。色も校則順守で黒かネイビー。間違いなくグローバーオール。一歩間違えると浪人生
  • 丸首ニット:ドライブの帰りに寄った御殿場のアウトレットで購入。割と購入動機はミーハーで、マルジェラとかキツネみたいな分かりやすいインポートブランドが欲しかったから。もしくは「これカワイー!」って横の女が言ったから。
  • ボタンダウンシャツ:家族ディナーの前にママと一緒に二子玉のラルフローレンで買った親世代の大好物なブルーのストライプシャツ。親ウケ良し、彼女ウケ良し、ファッション村の住民ウケ良しと、三方良し。
  • クロップドスラックス:グレーのスラックスは高校の制服をクロップドにリフォーム済。流石に設定が破綻してる気もするので、ここは素直にA.P.Cのデニムとかかもしれない。兄貴の色落ちしたジーンズに憧れて買ってみたってのが良い線。
  • ローファー:もちろんコレも制服シリーズな訳だが、高校生にオールデンを買い与えるバカ親はそう多くない。きっとHARUTAのローファー、良くてもリーガルだろうと思いきや、彼が履くのはウェストンである。何故なら死んだ最愛のおじいちゃんの遺品だから。なんとも卑怯極まりない御伽話だが、隔世遺伝と内なる富の再分配とはそういうことだ。
 
この他にも、地元のちょっと悪い先輩のお下がりのSupremeのキャップ、パパから貰った大学入学祝いのオメガ、彼女からクリスマスプレゼントに貰った手編み(マジかよ!)の手袋、お母さんのクローゼットから拝借したエルメスのカレ…と続く訳である。
 
育ちの良さが故に、シティーボーイ・ワナビーが欲しがるアイテムの原型は大学入学時に7割は既に手に入れているのである。自らの意志がそこには大きく関与しない。もし女性視点でシティーボーイが「なんかマザコンぽ〜い」て感じたのなら、原因はこの辺だろう。
 
以上の解説からも、シティーボーイになるために服にお金を使うなんてバカじゃん!?って主旨は理解して頂けただろうか。そもそもシティーボーイは服に金を使うより女の子にご飯を奢ったり、旅に出たりと大変なのだ。  
 
分割24回払いで買ったアウターをドヤ顔で着て埼京線に揺られ原宿を目指し、旧GAP前でストリートスナップを撮られる事が至上の喜びである小僧達には到底理解出来まい。
まぁプレスにお金を渡すだけで「○○着!」とか煽って貰えるようなファーストクラスでもネタにされるような出版社、師弟制度の残るスタイリストなど、リテラシーが地ベタを這う「業界のオトモダチ」まみれなファッション業界にも多少の責任はある。
 
・・・。
 
諸君、目を覚ましてほしい。現実は小説より奇なり。リアルなシティーボーイ像は全く異なる。
箱入り息子がワルに憧れるのは古今東西のスタンダード。思春期を迎える頃にはイキがってるもんである。
 
 

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これよ、これ。こんな感じ。超イケてんぜ
品の良さそうな73ヘアーの髪型に、ゴールド一色でキメた統一感。カタカナにすると、モノトーン・コーディネート。なんだか髭もとってもダンディーだし、見た瞬間に育ちの良さと教養を併せ持った品の悪さをアピールできるナイスな着こなし。
この自信満々な表情、イタズラ少年のような笑み、まさに360度どこから見てもガチなシティーボーイである。(オッサンである事を除けば)
 
 
結論5:ブリンブリンなジュエリーを身につけたZEEBRAさんは「シティーボーイ」の条件に完全に一致
 
※途中で出版関係のことを猛烈にdisったような記憶もありますが、ライター関係のお仕事のお誘いお待ちしております♡
 
 
【まとめ】
 
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シティーボーイ=ZEEBRAさん
 
 
 
 
 
【まとめ2】
  1. 悪そうなヤツはだいたい友達 悪そうなヤツとだいたい同じ
  2. シティーボーイ=ZEEBRAさん
  3. 悪そうなヤツはだいたいシティーボーイ
 
完璧な三段論法ロジックである。
 
 
 
 
【まとめ3】
 
田舎者は死ね!オッサンは死ね!低学歴は死ね!貧乏人は死ね!服オタは死ね!
 
こんな結論ではヘイトスピーチとオカモトのコンドーム1枚ぐらい隔てて隣り合わせになってしまう為、良識を持った人間から即ディスクリミネーターの烙印をポンと押されてしまう。それに横井英之さんa.k.a鼻息荒いシマウマことジブさんをオチにしたくて無理矢理ロジックを展開したように受取られてしまう。
でも違うのだ。70年代の映画(サタデー・ナイト・フィバーでブルックリンを自虐的にディスってるのとか)と同じで、これは歴史なのだ。バイアス強めな論調含めてファッションに対するジハードなの。ちょっと詭弁ぽいけど。
 
ポパイは夢を売り捌く雑誌だ。そこに共感は必要ない。言わば黒人少年がショーウィンドウのガラス越しに眺めるトランペット。憧憬こそが求められ、マッチ売りの少女のような儚さこそがシティーボーイをより神格化させる。都童(みやこわらべ)などと蔑まされたとしても、シティーボーイは毅然とした態度でアイドルを演じなければならないし、聖域を保ち続けるべきなのだ。